私はナユちゃん! α外伝
「バトルロイヤル初もうで!(後編)」
香里にオラオラのラッシュ(メリケン装備)を受けた後、寝てたところを荷物に放りこんで連れてきた、
あゆ、真琴を叩き起こし、相沢祐一愛護団体(北川命名)のメンバーが全員揃った。
あゆ「うぐぅ・・・登場シーンがこれだけなんて酷いよ」
真琴「あぅ〜っ・・・筆者の奴許さないんだから・・・」
なにやら寝言をほざいているうぐぅとあぅ〜。
まあ放っておくことにしよう。
北川「ちょーっと待ったぁっ!」
祐一「なんだよ北川。いきなり大声出すな」
にしても、いきなり登場とはやってくれるな。
だが、そんなことはまったく気にしていないのか、北川は自分の腕時計を凝視している。
ピッ ピッ ピッ ポーン 午前0時0秒をお知らせします。
まるで時報・・・ってか、まんま時報じゃねえか。
北川「明けまして、おめでとうございます!」
おっ、もう年が明けたか。
それにしても、やっぱこの瞬間の日本人って、なんだか貧乏くさいよな・・・
祐一「おう、明けましておめでとう」
名雪「明けましておめでとうだよ〜」
佐祐理「あははーっ、明けましておめでとうございます〜」
舞「・・・おめでとう」
以下簡略
周りから、「うぐぅ」やら「えう〜」やら色々聞こえてきた気がするが、気のせいだろう。
祐一「おっと、どうやら、言い伝えは本当だったみたいだな」
社の鳥居がぼんやりと光を放ち始めた。
名雪「始まり・・・だね」
鳥居から放たれた光は、次第に強くなり、一瞬大きく輝いた後、ポッカリと、年月の経過を感じさせる
洞窟への入り口を出現させた。
栞「凄いですね」
栞はその姿に、ポカーンとしている。
香里「栞! なにボサっとしてるのよ! 早く行くわよ!」
呆気にとられている栞を促し、香里が入り口に向かって走り出した。
祐一「名雪! 俺達も急ぐぞ!」
もうすでに、数人は洞窟に入っている。
急がなければ、秘法を先に取られてしまう。
名雪「うんっ! 走るよ〜」
そう宣言した後、俺と名雪は急加速し、なんとかトップグループに入ることができた。
栞「えう〜・・・私こういう場所って苦手です〜・・・え? きゃっ!?」
もたもた走っていた栞に、後続の名も無い人物が衝突する。
栞「そ、そんなことする人達・・・大っ嫌いですーーっ!!」
栞は、そう叫んだ瞬間に、腹部のトリプルメガソニック砲を展開、そこらじゅうに向けて乱射した。
美坂栞と他多数、リタイア。
祐一「最初に引き離しておいて、正解だったな・・・」
かなり後方から聞こえてくる悲鳴、爆発音、ハドラー様の断末魔の叫び。
って、こんなとこに魔軍指令殿がいるのかよ・・・
ってことは!? その辺に大魔王がいるのか!?
嫌だぞ俺は、あんな反則な威力のメラを使える奴と、戦いたくなんかない。
なにしろあのメラ、勇者の親父を一瞬で灰にしたからな・・・
まあ今はそんなことどうでもいいか。
出てきたら出てきたで、名雪になんとかしてもらおう。
名雪「祐一、どうしたの?」
名雪が走りながらたずねてくる。
祐一「いやなに、後方から魔軍指令殿の断末魔の叫びが聞こえたもんでな」
名雪「大丈夫だよ。これがあれば、大魔王だって怖くないよ♪」
そう言いながら、直系50cmはある黒い物体を取り出す。
黒のコアだ。
あの大きさなら、この星の半分は壊滅させられるだろう。
名雪「半分じゃないよ。全部だよ♪」
祐一「へっ?」
思わず間の抜けた声を上げてしまう。
名雪「世界中に、ピラァオブバーンが刺さってるから、全部無くなるよ♪」
祐一「お願いですから止めてください。名雪さん」
泣いて慧眼する。
父さん、母さん。俺、とんでもないやつの恋人になっちゃったよ・・・
が、今更遅い。なんとかせねば。
祐一「それにな、この星が無くなったら、俺達が暮らす場所が無くなるだろ」
名雪「あっ、そうだね・・・私と祐一の、愛の巣が無くなっちゃうもんね」
こいつに羞恥心は無いんだろうか・・・・・・・・無いんだろうな・・・
はあっ、と、大きく溜息をつく。
名雪「う〜ん・・・じゃあ大魔王は他の方法で倒すとして、とりあえず早く行こうよ」
そうだな。っと返事を返し、先を急ぐ。
佐祐理「千年に一度の神秘、佐祐理達にこそ相応しいと思いませんか? 舞」
舞「・・・はちみつクマさん」
佐祐理「これより佐祐理達は修羅に入ります! 行きますよ! 舞!」
クルっと振り返り、高らかに宣言する佐祐理。
舞「はちみつクマさん!」
そう言うやいなや、舞は真魔剛竜剣を抜き、周辺に斬りかかる。
久瀬「川澄!? 貴様、こんなとこでも僕の邪魔をするか! だが、ここには貴様以外にも、強力な武装を持ったやつはいっぱ・・ひでぶ!?」
講釈が長すぎたのか、舞のギガブレイクで一刀両断される久瀬。哀れなり。
佐祐理「どうやら、他の方々も佐祐理達と戦うおつもりのようですね〜」
佐祐理の言葉どおり、数十人の他多数が、舞と佐祐理に襲い掛かろうとにじり寄っていた。
舞は無言でコクっと頷く。
佐祐理「あははーっ、いいでしょう! かつては『ヨーロッパの魔王』と言われたこの佐祐理、誇りにかけて諸君と戦います!」
どうやら当初の目的を完全に忘れたようだ。
川澄舞、倉田佐祐理と他多数、リタイア
祐一「どうやら、佐祐理さんと舞もリタイアみたいだな」
名雪「うー・・・なんかつまんないよ〜」
横で名雪が拗ねていた。
祐一「平和な方がいいだろうが」
大魔王が出てくることもなく、俺達は順調に洞窟の奥に向かっていた。
だが名雪はやっぱり拗ねたままだった。
祐一「あっ、ほら、そろそろ着くみたいだぞ」
名雪「ほんとだ〜♪」
到着ということで、名雪の機嫌も直ったようだ。
たった数行拗ねただけかよ。っと思ったが、口には出さないでおく。
名雪「とうつき〜♪」
祐一「キャラが違う!!」
ポカっと名雪の頭を小突く。
名雪「うー・・・一度言ってみたかったんだよ〜」
両手で頭を抑えて、涙目になる名雪。
どうせ嘘泣きだろうがな。
祐一「それはさておき、ここがゴールみたいだな」
名雪「ストーンサークルみたいだね」
その場所は、円形に石柱が並んでおり、さながら、某国のストーンサークルのようだった。
祐一「秘法ってどこだろな?」
俺が周辺をキョロキョロ見まわしていると・・・
?「よく来ましたね・・・私が、あなた達の求める者です」
ストーンサークルの中心、その上の方から声が聞こえた・・・
しかも聞き慣れた。
祐一「・・・・・・・何やってるんですか・・・秋子さん!!」
名雪「わっ、お母さん?」
そう、降りてきたのは秋子さんだったのだ。
しかもスケスケの衣一枚にブラは着けていない。
要するに、モロに透けているのだ。
秋子?「わ、私は秋子などという名前ではありません! 邪馬台国の女王、卑弥呼です!」
苦しい・・・苦しいよ秋子さん。
名雪「えっ? そうなの? 私のお母さんにそっくりだから、勘違いしちゃったよ〜」
祐一「お前気づけよ!! どう見たって秋子さんだろ!! 」
再度、名雪の頭をポカっと小突く。
祐一「秋子さん・・・その服装、自分の歳考えてくださいよ〜」
俺は「やれやれ」といった感じに、首を横に振る。
が、その瞬間・・・
ビシッ!
と、その場の空気が凍った。
秋子「祐一さん・・・貴方に神秘を授けます・・・」
笑顔が思いっきり殺気に満ちているように見えるのは、俺の気のせいでしょうか?
そして物凄く嫌な予感・・・ってかお約束な予感が・・・
秋子さんが言い終わり、取り出した物は・・・
ビン、しかも、中にはオレンジ色の流動体が並々と入っている。
名雪「ゆ、祐一。私、先に帰るね!」
そう言うと、名雪は一瞬で暗闇の彼方に消えていった。逃げたな・・・
祐一「て、丁重にお断り致します!」
秋子「ダメです。今この場で食べてください」
秋子さんの鋭い眼光が俺を睨む。
どうやら、逃げ道はないようだ・・・
秋子「さ、祐一さん。食べてください♪」
秋子さんは、俺に神速で接近すると、0.000000001秒の早さで蓋を空け、俺の口の中にその全てを放りこんだ。
祐一「ぐ・・・”#’$&”*?@+!?!?」
俺は意識不明になり、気がついた時には、正月が終わっていた。
終わり
後書き
私はナユちゃん! α外伝。
楽しんでいただけたでしょうか?
名雪「で、前回言ってた長くなった理由ってのは?」
ああそれね。
それは・・・この話のシナリオ自体が、他の漫画から持ってきたシナリオなんですよ。
まあ、話自体もネタってことね(ぉ
名雪「パクリだね・・・・」
それとはちゃうぞ!
話自体がネタなのだ!
名雪「でもパクリだよ・・・」
うぬぬ・・・これだけ言ってもわかんないのかよ!
名雪「いきなりドラネタやられてもわかんないよ!」
いいタイミングだと思ったのに・・・
名雪「はあ・・・もういいよ・・・」
ちっ、なんか釈然とせんが・・・まあいいか。
それではまた次のSSでお会いしましょ〜♪
名雪「またね〜♪」
メール HP:Snow
s Cradle