GS華音 極楽大作戦


リポート1「相沢除霊事務所出動せよ!」

























現代社会の秩序と安全

























そして経済活動を妨げる妖怪や悪霊と戦うプロ
























現代のエクソシスト それが―――

























「ゴーストスイーパーなんだよっ!!」


そう、誰に言うわけでもなく叫びつつ残った最後の1体の悪霊に霊波砲を叩きこむ。

最後の悪霊は断末魔の叫び声を上げることもなく消滅・・・いや成仏した。


「祐一、お疲れさま〜」


我が最愛の妻、いやまだ結婚はしてないか。

とにかく現在熱愛中の恋人の名雪が駆け寄ってくる。


「おう、おつかれさん。そっちも終わったか?」

「うん。こっちももう終わったよ〜」

「それじゃ帰るか。今日はもう仕事も無いしな。秋子さんも待ってるだろうし」

「え〜。イチゴサンデー食べていこうよ〜」


またか・・・

仕事後にイチゴサンデーをせがむのはよくあることなので無視して歩き出す。

結局食べて帰ることになるのもいつものことだった・・・

仕方ないだろ。イチゴサンデーを食べさせないとこいつは終始不機嫌なんだ。

























「ただいま〜・・・って、お前また来てたのか・・・」


喫茶店で名雪にイチゴサンデーをおごってから事務所に戻ると、そこには見知った顔が秋子さんの料理をぱくついていた。


「もぐもぐ・・・んぐ・・・いや〜、偶然このあたりを通りがかったら秋子さんに誘われてな〜」


これもいつものことだった。

一心不乱に秋子さんの料理を貪り食ってる奴の名前は横島忠夫。

いつも食事時になるとうちの事務所に現れて秋子さんの料理を食いに来るタダ飯食らいだ。

しかもこんな奴が世界最強、いや人類最強のGSだっていうんだから溜息も出るというもの・・・


「お前なぁ・・・ルシオラさんやおキヌちゃんが居るだろうが・・・」


本当はルシオラさんやおキヌちゃんどころじゃないのだが、このさいどうでもいい。

俺がそう抗議しても、「いや〜、それとこれとは話が別だろ」と言って聞く耳をもたない。

こいつの目的が料理以外にもあるのは知ってるが・・・それは無謀すぎるってもんだと思うぞ・・・


「ただいま〜。あ、横島さん今日も来てたんだ〜」


俺の後ろからひょっこりと名雪が顔を出す。


「やっ、名雪ちゃん。今日も可愛いねぇ・・・ぐぎゃ!?」


神速で名雪に駆け寄り手を握った馬鹿を、振り向きざまに加速を付けたアックスボンバーで吹っ飛ばす。

事務所の壁に叩き付けられた馬鹿は頭から血を流し、倒れてピクピクと痙攣していた。


「何度も言うが、名雪には手を出すな。次は殺す・・・あ、ついでだからこのことはルシオラさんに報告しておこう」

「そ、それだけは勘弁してくれ!」


2秒で復活した横島が泣きながら土下座している。

そんなに怖いのかルシオラさんは・・・


「ヨ〜コ〜シ〜マ〜・・・」


・・・報告する必要はなかったか・・・噂をすれば影・・・だな。

何時の間にか開いていたドアの向こうにルシオラさんが仁王立ちしていた。

そりゃもう頭に角が生えて見える程の鬼の形相をして。あ、角じゃなくて触覚ならあったか。


「ひぃぃぃぃっ!? る、ルシオラーっ!?」

「おまえはどうしてそう浮気ばっかりするのーっ!!」

「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


えっと・・・あの馬鹿がシバかれてるうちに説明せねばなるまい。

あのアシュタロスとの戦いの後、ルシオラさんの霊波片は奇跡的に復活に必要なだけ集まり見事復活を果たした。

が、横島の魂の中に混ざったルシオラさんの霊気構造、つまりは魔族の霊気構造は無くなったわけではなく、

横島は身体は人間。魂は人間と魔族のハーフ、半魔人となってしまった。

そして人間と魔族の魂をもった横島の魂は劇的な変化を起こし、人間の枠を遥に超えた力を手に入れてしまった。

今では霊力と魔力の両方を操ることが可能な上、アシュタロス以上の強さを持った魔人になってしまった。

本人はその辺のことはあまり気にしていないようだが・・・

だが、アシュタロスを超える実力を持っている為、魔界に身を置く事になってしまったが・・・

ま、魔界に身を置いているといっても形だけでいつも人間界に居るが・・・魔界にはたまに遊びに行く程度のものだ。

で、肝心のルシオラさんが言っている事に関してだが・・・横島はおキヌちゃんとも結婚をしている。

ルシオラさんが復活してからもおキヌちゃんは横島に果敢にアタックし、

優しいというか優柔不断な横島がどっちも選べずルシオラさんとおキヌちゃん同意の元に両方と結婚したのだ。

結婚といってもルシオラさんは魔族だから正式な結婚はできず、籍を入れたのはおキヌちゃんだけだった。

とまあ、こんなとこだ。実際はその後ルシオラさんやおキヌちゃんだけでなく、龍神の小龍姫様や魔族のワルキューレ、ルシオラの妹パピリオ。

人狼のシロ。金毛白面九尾の狐(こんもうびゃくめんきゅうびきつね)のタマモ。机妖怪の愛子。魔女の魔鈴さん。小鳩ちゃん等とも関係を持ち。

魔界・神界を含めても屈指のハーレムを築いてしまったのだ。

ま、今の状況に落ち着くまで色々あったのだが、それはまたいつかの話しとしよう。

にしてもなぁ・・・こんな馬鹿がアシュタロスを超える魔界の魔王の1人? 世も末だよな・・・


「許してくれルシオラーっ! っていうかおまえ浮気には寛容じゃなかったのか〜!?」

「シバかないとは言ってないでしょーっ! それに人様の彼女に手を出すなんていいと思ってるの!」

「ぐはぁっ!」


ルシオラさんの渾身の一撃がテンプルにヒットし、横島はそのまま昏倒してしまった。

はぁ・・・とことん尻に敷かれとるな。


「あらあら、賑やかですね」

「普通この状況は騒がしいと言うと思いますけどね・・・」


料理を運んできた秋子さんがのほほんと言ってのけるので一応つっこんでおく。無駄だがな。


「私は賑やかで楽しいと思いますけど」

「はあ・・・さいですか・・・」


この人にかかれば、冥子さんのプッツンすら賑やかで済んでしまいそうだ・・・

いや、実際「賑やかでいいですね」の一言で済ませてしまうだろう・・・

俺は将来義母になる人物の感性が理解できずこめかみを押さえる。

頭を悩ませる俺を知ってか知らずか、秋子さんは昏倒した横島がルシオラさんに

シバかれ続ける様子をニコニコと眺めていた。



うちの事務所の一日は大抵こんなものである・・・



続く



後書き

・・・・・・・・・・・・・・

名雪「筆者? どしたの?」

((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル

名雪「・・・だからどしたの?」

(((((;゜Д゜)))))ガクガクブルブルガタガタブルブル

名雪「なに? 数ヶ月更新しなかったから読者の皆様にコロされるって?」

,._.,コクコク

名雪「そんなのいつものことだと思うけど・・・」

,._.,フルフル

名雪「え? 今回は長すぎる? えっと、前の更新は・・・・・・・・・8月18日?」

,._.,コックリ

名雪「3ヶ月以上放置・・・筆者。覚悟できてるよね?」

((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル

名雪「問答無用・・・だよ」

。・゚・(ノД`)・゚・。

名雪「最後に言い残す事は、それだけだね?」

。・゚・(ノД`)・゚・。

名雪「筆者の、髪の毛すらこの世に残さない!」

(゚∀゚)カッ チュドーン

名雪「じゃ、最後に筆者が言ってた事を伝えるね」

名雪「お待たせして申し訳無い。以前に予告だけしてあったGS華音でする。

   Kanonキャラは殆ど目立たず、横島ばかりが目立ってすみませぬ。

   とりあえず次回からは他のキャラも出していく・・・・・・予定・・・でする。

   次回があれば・・・の話しなんでふが・・・」

名雪「以上、だよ。まあ、いつも通り期待しないで待っててね〜。ばいば〜い」