200X年某月某日

小○総理「賛成多数により、翻案は可決されました! これにより、日本は、一夫多妻となりました!」


おいおい、マジかよ○泉。
これが、俺のハーレム誕生の瞬間だった・・・

どういう理由か、一夫多妻の法案が通ってしまったのだ。
こんな改革する暇あるなら、景気の方をどうにかしろよ。
だがこの時、小○の傍らにあるコップに、オレンジ色の流動体が入っていたが、気づく者はいなかった・・・

この法案、可決と共に執行され、次の日には、水瀬家に俺の知り合いの女の子が、全員集合してしまった。
目的は一緒で、全員が俺と結婚したいということだった。
俺は戸惑ったが、秋子さんの1秒了承の前には、抵抗も無意味だった。
そして意外だったのは、あの秋子さんまでもが、俺に求婚してきたということだった。

その後には、多少のゴタゴタはあったものの、とりあえず、
正式な結婚は、俺が大学を卒業するまで待つということになった。

現在は、求婚者全員が、水瀬家で一緒に住んでいる。

これは、その生活の1日を書き記したものである・・・

地獄か・・・天国か・・・

朝・・・1日の始まり・・・

あゆ「祐一君、朝だよ〜♪」

真琴「祐一〜、早く起きなさいよ〜」

あゆと真琴に起こされる。
今日も学校がある。早く起きねば・・・
そう思い、俺はゆっくりと体を起こす。

あゆ「わっ、祐一君・・・隠すくらいしてよ〜」

真琴「祐一のエッチ〜!」

こいつら何を言ってるんだ?
まだ寝ぼけているので、思考が纏まらず、自分の状況に気づかない。

祐一「ん〜?」

あゆ「うぐぅ・・・祐一君、丸見えだよぉ・・・」

あゆに言われて、自分の体を見てみる。
・・・・・・・裸だ。
見事なまでの素っ裸。
おまけに、下半身の部分には、男の整理現象によるテントができている。

祐一「おまえら、朝っぱらからやる気なのか?」

俺がそう言うと、あゆと真琴は、真っ赤になってしまった。

あゆ「違うよ〜。ボクと真琴ちゃんは、祐一君を起こしに来ただけだよ〜」

真琴も無言でコクコクと、頷いている。

祐一「じゃあなんで俺は裸なんだ?」

あゆ「うぐぅ・・・昨日は名雪さんの番・・・」

言ってて恥ずかしくなったのか、真っ赤な顔が更に赤くなる。ゆでダコより真っ赤だ。
が、それより、昨日は名雪の番?
まだ脳が正常に機能していないのか、よく思い出せない。

真琴「隣り、見てみなさいよぉ」

真琴に言われ、おもむろに隣りを見てみる。
俺と同じく生まれたままの姿の名雪が、心地よさそうに寝息をたてている。
ここにきて、やっと脳が正常に活動を始めた。

祐一「そうか・・・昨日は名雪だったな・・・」

みんなが水瀬家に住むようになったので、俺と寝る、
ぶっちゃけて言えば、俺とSEXをする順番が決められたのだ。
そういうことで、俺は毎日毎日、とっかえひっかえ、女の子の相手をしているのだ。
彼女のいない男が聞けば、殺されそうな状況である。
これはこれで、かなり大変なんだけどな・・・

あゆ「あ、それより祐一君。急がないと・・・」

あゆがベッドの側にある、今は使う回数もめっきり減った、名雪のボイス入りの目覚し時計に目をやる。
俺もつられて時計を見る。
けっこうヤバイ時間だ・・・

祐一「なんでもっと早く起こさなかった!」

俺は急いで着替えようとベッドを降りる。

あゆ「わわわっ、ゆ、祐一君っ!」

真琴「す、少しは隠しなさいよっ!」

また真っ赤になるあゆと真琴。

祐一「なんだよ。もう見慣れてるだろ」

あっけらかんと言い放つ。

あゆ「でもっ、それなりに心の準備がいるんだよ〜」

顔を背けながら抗議するあゆ。

祐一「だったら先に降りてろよ」

あゆ「わかったよ。早く降りてきてね〜」

逃げるように部屋を出て行くあゆと真琴。
ドアを閉めたあと、バタバタと階段を駆け下りる音が聞こえる。

さて、早くしないとな・・・
俺は手早く着替えを済ませ、次のミッションを行う。
毎日の日課、眠り姫起こしである。
こんなのが日課なのが、少し悲しいが・・・

祐一「名雪! 起きろ!」

思いっきり声を張り上げ、名雪を揺さぶる。

名雪「うにゅ・・・揺れてるお〜。地震だお〜」

くそっ・・・この程度じゃダメか・・・

祐一「名雪! 起きろ起きろーっ!!」

首がガクガクするほど強く揺さぶる。
が、名雪が素っ裸なのを忘れていた・・・
そう、それほど強く揺さぶれば・・・当然、胸も激しく揺れるのだ。

祐一「ぐおっ!」

こ・・・こいつは・・・朝から目に毒だぜ・・・
俺は、名雪に襲い掛かりたくなる衝動を必死に堪え、名雪を揺さぶり続けた。

祐一「いい加減起きろ名雪ぃーっ!! 襲うぞコラーーっ!!」

名雪「うにゅぅ・・・祐一なら・・・いつでも・・・おっけ〜だよ・・・」

プチッ

ついに理性が切れた・・・



しばらくお待ちください・・・



名雪「ゆういちぃ・・・朝から、激しいんだね・・・

気がついたら、名雪が恍惚の表情で、頬を上気させていた。
・・・・・遅刻決定かよ。

祐一「・・・完全に遅刻だが・・・行くか・・・」

しかも遅刻動機が不順すぎる。どう説明するか・・・

名雪「そうだね。学校には行かなくちゃね」

素早く着替え、1階へ降りる。

祐一「おはようございます、秋子さん」

リビングへ行き、秋子さんに挨拶をする。

秋子「おはようございます、祐一さん」

何故か顔が赤い秋子さん。
もしや・・・

秋子「祐一さん、学校があるんですから、ほどほどにしてくださいね」

ぐはっ、モロバレ・・・
って、バレない方が変か・・・

名雪「お母さんおはよう〜。あれ? みんなは?」

名雪も着替え終わったのか、リビングに顔を出す。

秋子「みんなは、って、もう10時よ? みんな学校よ」

ぬ・・・薄情な奴らだな。
俺らを置いていくとは・・・
まあ、仕方ないか。

名雪「う〜・・・みんな極悪人だよ〜」

祐一「いいから早く食え、急ぐぞ!」

唸っている名雪を促し、秋子さんの用意してくれた朝食を、大急ぎで口に放りこむ。
コーヒーで強引に流し込むと、名雪の腕を掴んで家を飛び出した。

祐一「いってきます!」

名雪「ひっへひま〜ふ」

名雪は、まだ口の中にパンが残っているのか、まともに喋れなかった。

秋子「はいはい、気をつけていってらっしゃ〜い」

門の前で秋子さんが手を振る。
すでに完全に遅刻だが、3時限目には間に合わせようと、走る俺と名雪。

名雪「もぐもぐ・・・んぐ・・・祐一、まだ食べ終わってなかったのに」

やっと飲みこんだのか、走りながらも名雪が頬を膨らませ怒る。
1日1回はイチゴジャムを食べないと、気がすまないらしい。

祐一「わかったわかった、帰りにイチゴサンデー奢ってやるから」

名雪「うん、わかったよ〜♪」

一瞬で機嫌を直す名雪。
現金な奴だ・・・

名雪「いっちご♪ いっちご♪」

祐一「名雪! もっとスピード上げるぞ!」

このままでは、3時限目にも間に合わない・・・

名雪「うん、いいよ〜」

そう宣言すると、一気に加速する名雪。
流石は陸上部の部長だ。

祐一「・・・にしても、なんでこんなに走らにゃけないんだ・・・」

名雪「祐一が、朝からあんなことするからだよ・・・」

顔を赤らめながら俯く名雪。

祐一「おまえがちゃんと起きてれば、あんなことにはならなかったんだよ!」

名雪「酷いよ祐一〜、襲ったのは祐一だよ〜」

まあ確かに、襲ったのは俺だ・・・
そう思うと、何も言い返せなくなり、黙って走るしかなかった。



結局あれから、100m走並のペースで走り続け、なんとか3時限目には間に合った。

昼休み・・・俺達は、屋上の踊り場で、佐祐理さんと、栞の弁当を食べた。
相変わらず、栞の弁当の量は殺人的だ。
しかも俺の他はみんな女の子、戦力としては期待できない。
結局、俺が栞の弁当をほとんど食べた。胃腸薬は欠かせない。

祐一「なぁ・・・栞、もうちょっと弁当の量減らせないか?」

もう半分諦めているが、一応言ってみる。

栞「そんなこと言う人、嫌いです〜」

嫌いって・・・栞、おまえ俺を殺す気か?

祐一「頼むよ、味はいいんだからもう少し量の方を・・・」

栞「ダメです! 愛の力で全部食べてください!」

・・・栞さん・・・あなた俺を殺す気なんですね・・・

香里「栞、その辺にしときなさいよ。あんたのお弁当、ホントに大変なんだから」

栞「う〜ん、ちょっと残念ですけど。わかりました」

栞・・・確信犯かよ・・・

なにはともあれ、昼休みは終わり、各自自分の教室へ・・・
そして一気に放課後。

名雪「祐一、放課後だよ♪」

いつも通り、名雪が報告してくる。

祐一「よし、帰るか・・・」

鞄を持って席を立つ。

名雪「今日は帰りに百花屋さんだね♪」

ぐはっ・・・そうだった。
今朝名雪に約束したんだったな・・・

祐一「じゃあ、舞達も誘って行くか」

名雪「うん。あ、香里はどうする?」

名雪が、帰る準備をしていた香里に訊ねる。

香里「あ、今日はあたし部活だから」

すまなさそうに、顔の前で手を合わせてゴメン、っとジェスチャーしている。

他にも部活のメンバーがいたせいか、集まったのは、名雪・舞・佐祐理・あゆ・真琴の5人だった。
6人で百花屋に入る。
直ぐに席に通され、人数分のメニューを渡される。

名雪「今日は祐一の奢りなんだよ〜。みんなも好きなの頼んでね〜」

祐一「なっ!」

あゆ「いいの? 祐一君」

真琴「祐一太っ腹〜」

佐祐理「はえ〜、いいんですか〜?」

いきなり何言い出すかコイツは・・・

祐一「俺は名雪に奢るとしか言ってないぞ」

この人数に奢ったら一体幾らになると思ってんだ。

真琴「え〜、祐一女の子にお金払わせるの〜?」

あゆ「うぐぅ・・・お金持ってないよ・・・」

舞「・・・祐一、ケチ・・・」

くっ・・・こ、こいつら・・・
俺が怒りでプルプル震えていると、佐祐理さんが口を開いた。

佐祐理「だったら、佐祐理が半分出しますよ〜」

むぐ・・・佐祐理さんか・・
でもいくらなんでも、女の子に半分出してもらうってのはなぁ・・・
だがしかし、俺の財布の中身が・・・う〜む・・・仕方ないか・・・

祐一「ごめん、佐祐理さん。恩にきるよ」

佐祐理「あははーっ、いいんですよ〜、なんでしたら全部佐祐理が・・・」

祐一「それは流石に出来ないよ」

佐祐理さんの言葉を途中で遮る。
流石に女の子に奢ってもらうのは不味過ぎる。

とりあえず、注文するものが決まったので、さっさと注文することにした。
名雪はいつも通りイチゴサンデー、あゆも真琴も佐祐理さんもイチゴサンデーだった。
舞はあんみつ、俺はコーヒー。

祐一「ほう、珍しいな、てっきりあゆはタイヤキ。真琴は肉まんとか言うかと思ったが」

あゆ「うぐぅ・・・ボクだったためには他のも食べるよ」

真琴「あぅーっ、私だってそうよぉっ」

しばらくあゆと真琴をからかっていると、注文の品が届いたので、中断して食べることにした。

名雪「美味しいよ〜・・・私、幸せ〜♪」

名雪は一口食べては歓喜している。
そこまで言ってもらえれば、作った奴も大喜びだろう。

俺はコーヒーを飲みながら、みんなの食べっぷりを眺める。
名雪・あゆ・真琴は、黙々とイチゴサンデーを口に運んでいる。

舞と佐祐理さんは、雑談をしながら和気藹々と・・・
他から見ると、そうは見えないのが難点だが。

名雪「祐一、もう1杯頼んでもいい?」

真っ先に食べ終わった名雪が、上目遣いで俺を見る。
うあ・・・か、可愛い・・・

祐一「し、仕方ないな、もう1杯だけだぞ」

負けた。そう思った瞬間だった。

名雪「ありがとう祐一〜♪」

結局、名雪が頼んだ2杯目のイチゴサンデーを食べ終わるのを待つことになり、
名雪が食べ終わった頃には、日が暮れていた。

祐一「それじゃ・・・帰るぞ」

会計を済ませて店を出る。
佐祐理さんに半分出してもらったとはいえ、やっぱり痛い出費だった。
そして俺はショックを受けていた。
佐祐理さんの財布の中身に・・・
佐祐理さんが出した財布は、いやに膨れており、気になってチラっと覗いてみたら・・・
福沢諭吉さんが・・・50人はいた。

佐祐理さん・・・あなたは常時諭吉さんを50人引き連れてるんですね・・・
佐祐理さんのお嬢様ぶりを垣間見た瞬間だった。

ショックのせいか、トボトボとした足取りになる。
が、気づいてくれるやつはいなかった・・・

『ただいま〜』

家に着くつと、みんなの声がハモった。

秋子「おかえりなさい。みんな仲がいいんですね♪」

いつも通り秋子さんが笑顔で迎えてくれる。
いずれ俺の奥さんの1人になる人だが、いつもはみんなの母親代わりだ。
名雪にとっては実際母親だが。

佐祐理「あ、今日は佐祐理と舞が当番ですね〜」

佐祐理さんと舞が、早足にキッチンに向かう。
最初は秋子さんが全部やると言っていたのだが、それだと大変だとうことで、夕食だけは当番制になったのだ。
流石に、あゆと真琴が当番の時は、補助として秋子さんが付くが・・・
理由は至極当然、あゆや真琴が1人で作ったりすると、食べ物ではなくなるからだ。

佐祐理さんと舞が作った夕食を食べ終わると、やることが無くなり、俺は部屋でゴロゴロしていた。
風呂にはもう入ったので、あとはいつでも寝ることができる。
っと、唐突に、部屋のドアがノックされる。

祐一「ん? 開いてるぞ」

ガチャっとドアが開くと、秋子さんが入ってきた。

秋子「あ、あの・・・祐一さん・・・」

祐一「? どうしたんですか? 秋子さん」

なにやら赤くなってモジモジしている秋子さん。
むう、可愛い。
やっぱり17の娘がいる人とは思えない。

秋子「あの、その・・今日は・・・その・・・」

どんどん顔が赤くなる秋子さん。
なんで赤くなるんだ?
・・・・・・・あっ、そうか。
今日は秋子さんの番だっけか・・・
そう気づくと、俺もちょっと恥ずかしくなり、頭をポリポリと掻いた。

それにしても秋子さん。
いつもは落ち着き払ってるのに、こういうことになると思いっきり動揺するんだよな・・・
初めての時は、処女じゃないかってくらい緊張していた。
どうやら、そういう経験は少ないらしい。
俺はふぅ、っと溜息をつくと・・・

祐一「おいで、秋子」

年下の俺が言うのも難だが、こうすることで、秋子さんは安心するのだ。

秋子「祐一・・・さん・・・」

ゆっくり秋子さんとの距離が縮まる。
と、ちょっと戸惑ったのか、秋子さんが途中でキスをやめる。

秋子「祐一さん・・・本当に、私のようなおばさんでもいいんですか?」

やはり不安なのか、何度も答えを言ったことを、再度確認を求める。

祐一「何度でも言うよ。可愛いよ、秋子」

そう言うやいなや、秋子さんの唇を奪う。
長い1日は、まだ終わりそうになかった・・・

終わり


後書き

ZEROさんリクによる、1000HIT祐一ハーレムSS完了です♪
いや〜・・・こんなに長くなるとは・・・1話完結としては、最長の18KBです。
名雪「設定にかなり無茶があるね」
それ言っちゃだめだよ。
名雪「でも、なんでお母さんとも結婚できるの?」
少子化を防ぐために、一夫多妻解禁と共に、近親相姦も解禁されたってことに・・・(爆
名雪「・・・ありえないね・・・」
だからそれ言っちゃだめだって。
話が成り立たないじゃん。
それにいいじゃんか、祐一とラブラブできたんだから。
名雪「う〜ん・・・でもっでもっ、祐一とお母さんのラブラブの方がメインな気がするよ〜」
ぐむ・・・まあ、ノリでそうなっちゃったね・・・
名雪「それに、このタイトルなに?」
深い意味はないよ。
つーか、まったく意味はない。
名雪「ふ〜ん・・・あ、それと、美汐ちゃんはどうしたの?」
ギクッ!
名雪「まさか・・・出すの忘れたの?」
ごめんなさい〜! 出すタイミングを計っていたら、結局出せずじまいでした〜!
名雪「美汐ちゃんファンに殺されるね・・・」
申し訳ない〜! 堪忍して〜!
名雪「それと、微妙に18禁?」
いや、それはないでしょう。
まあ、名雪と秋子さんの18禁描写を書いてくれっ!
って要望があれば、書かないこともないけど・・・
名雪「・・・・・・・」
ん・・・まあとりあえず、次のSSでまたお会いしましょう!
名雪「なんか誤魔化された気がするけど・・・またね〜♪」